MM-blog　靴、物欲ときどき、サッカー

iPod touchを使うようになって、本体はカバンに入れたままにする事が多く、
ヘッドフォンはボリュームスライダーがある方がいいなぁと思っていました。
オーテクのヘッドフォンもボリューム調整がついていたので、
今度も同じようなものを、と思っても
その価格帯でボリューム調整できるものでは評判の良いものはありませんでした。

他メーカーのものを見ていてもピンと来るものもなく、
そうそう、その前に使っていたゼンハイザーのMX50があったよな
（しかもストックもさらにもう一つあった筈　笑）と思い出しました。

ところがなにやら仕舞い込んでしまったようで、探すのがめんどくさくなって
いっそゼンハイザーでいいものがあれば…と探したところ
この３年近く前に発売されたMX90 VC Styleでした。

大体、カナル型ばかりなんですよね、今。
ある価格帯を越えると。
カナル型だとシュアー（SHURE）のE2Cも持っているので、
もっと気軽に使えるオープンイヤー型が良いんですね。


そうしたら、在庫処分とかで3000円を切る価格でMX90 VC Styleがあるじゃないですか。
キワモノ揃いのこの時のMXシリーズの中では、比較的マトモなルックスですし、
下の価格帯のStreetと同じ値段になっていたのでStyleを選択。
大体9000円前後で売られている事の多いモデルなので、かなりおトクでした。

使ってみた印象は、皆さんおっしゃっているように
かなり音がこもり気味。特に低音部が。
色々な音がきちんと粒立っている感じはしますが、華やかさに欠ける音ですね。
２日ほど寝る時に、ヘッドフォン繋いで勝手に再生させておきました。
ちょっとはエイジングになったのかも。こもった感じが薄れた気も。
私の耳が慣れたのか？


上部の出っ張りあるツイストto フィットシステムとやらが
耳に合うのか気になりましたが、まぁ、問題無し。
それよりやっぱり痛い痛い痛い！　サイズが大きいって！
１時間とか聞いてると辛いです。
ラバーをSサイズに替えました。
やっぱりドイツ人は体のサイズ同様、耳の穴も大きいんだろうなあ。
しばらくオーテク使っていたので、久しぶりのゼンハイザー、やっぱり大きいです。

ツイストto フィットシステムでずれにくく、
そして何よりのメリットは簡単に適正なポジションでセットできる事。
でも、なんとなく、ヘッドフォンを掌で耳に押し当てた時のようか感じで
低音部が強調されている気配もします。
だからといってDOESを試しに聴いてみてもドラムが立つ訳でもなし。
ZUNTATAもYO-KINGもイマイチ。
（最初は普通にいつも聞いているサッカーの応援歌やポップス系を聴いてました）
やっぱり地味にまとめた音づくりなのかと思って、
今度はドイツものでもクラシックだ、とクライバーとウィーンフィルのJ.シュトラウスを。
あれ。なんか良い感じですよ。

続いてクライバーがバイエルンで振った「ばら」の２幕、
オクタヴィアンとゾフィーの二重唱を。
バラのモティーフのキラキラした感じがもっと際立てば良いのにとも思いますが、
弦の膨らみや女声のハーモニーの柔らかさがかなり良く出てます。
ついでに３幕の三重唱も。
オケボックスがぎゅうぎゅうになりながら演奏しているような「ばら」なのに
まるでモーツァルトの室内楽のようなこじんまり感。

続いてドレスデンの「魔弾」。「オ・ディーゼ・ゾンネ」。
シュライヤーの声が金属的にならなくて良いのかも知れませんが、物足りない（笑）。
コーラスが入ると鳥肌立ちますね。コントラバスも深い森の奥のような響きが。
なんだ、この立体感は。

バイエルンの「こうもり」。
ファルケがアイゼンシュタインをオルロフスキー公の晩さん会に誘う場面。
ヘルマン・プライの声のやわらかさが強調されてます。

同じプライでベームとベルリンドイツオペラの「フィガロ」。
さっきのこうもりでも思ったんですが、プライってこんなに鼻にかかった声だったんですね。

ドミンゴの歌うカールマンの「マリツァ」の「ウィーンによろしく」。
すごく変な組み合せですよね（笑）。これはシュライヤーかコロのが好きです。
やっぱりこもって聞こえるなあ。まだエイジングか足りないのか、こういう音なのか。
ポップス系だと逆に感じるのですが、クラシックだとボーカルが前にでます。
（ドミンゴ版ではこもった感じが気になりましたが、
アンネリーゼ・ローテンベルガーとニコライ・ゲッダの「マリツァ」は
音に奥行きが感じられて良い感じです。）

歌声がこもって丸くなるのかと思いましたが、
パヴァロッティの「ボエーム」、「冷たい手を」はちゃんとキラキラしていました。
おおお……



あまりiPodに曲を転送していないのでサンブル曲が偏ってますね。
クラシックばかりじゃ何なので、
Coldplayの「Fix You」、Franz Ferdinandの「Love & Destroy」、U2の「Vertigo」、
The Rolling Stonesの「She's a Rainbow」、Ok Goの「Invincible」。
この中ではColdplayやStonesがきれいに聞こえました。

締めはイエロー・マジック・オーケストラの「RYDEEN 79/07」。

結局、なんかそろそろこのヘッドフォン、慣れて来た感じがします（笑）。
これだけ聴いていたらね（笑）。
相性が良さそうなのはクラシック。特に魔弾がすごかったです。
そしてYMO（笑）。

　
箱からしてエラそうです。
E2Cの方が高いのにMX90 VCの方が立派なパッケージです。


ラクダの顔みたいなケースが付いています。
ボリュームコントローラーが巨大です。しかもピストンっぽいスライダー。




通販では時々アウトレット等で破格のものが出るので見逃せません。
楽天で買えるゼンハイザーのヘッドホンは今はこんな感じです。