物欲ブログです。主に靴や鉄道旅行、サッカー、Mac、iPod…の情報・話題など 緑寿庵清水の金平糖
久しぶりに甘いもののお話です。
小さな箱に入ったころころしたキレイな粒は見てお判りの通り、
金平糖(コンペイトウ)です。
頂き物で恐縮なのですが、京都の百万遍、京大のすぐ近くにある
江戸時代(弘化四年)から続く、日本でただ一軒の
金平糖の専門店、緑寿庵清水さんの定番商品の小袋、檸檬と苺です。
以前、母が疎水べりだか辺りへのハイキングに行った帰りに立ち寄って、
カゴに入った季節限定品の金平糖を買って来たのが出合いでした。
この小さな包みからは、
そんじょそこらの着色料+香料を吹き付けた金平糖とは違った、
ただならぬオーラが漂っています。
小さな砕いた餅米の粒を釜に入れて、少しずつ蜜をすくっては掛けながら
ざらーりざらーりと二週間〜20日間かき混ぜているうちに
イガイガが育って、あのお馴染みの姿になるそうです。
こちらのお店の製造風景をテレビで見たことがありますが、
回転する大きな大きな釜の前で、蜜を手で掛けては櫓のようなもので混ぜて
暑そうだし、重そうだし、肉体労働だなぁ、と思いました。
そんな手間ひまをかけて作られた金平糖は色とりどりに何種類もあって、
定番品、限定品の全てが天然素材で味と香りが付けられています。
この天然の味付けをするというのは、とても大変な事で、
他では決して真似ができないであろう技術という事だそうです。
今頃はトマト、ブルーベリー、そしてヨーグルトあたりが
季節限定品として売られているでしょうか。
今回頂いた檸檬(れもん)と苺(いちご)は年間を通じて作られているものですが
夏には檸檬金平糖を氷らせて食べると良いそうです。
…我慢して置いておこうかな。
ちなみにこちらのお店には60年もののビンテージ金平糖があるように、
きちんと蓋もの等にいれておけば、長い間味わいは変わらないそうです。
苺は福岡のとよのかを使っているそうで、ほんのり口にやさしい香りが広がります。
バニラ等、白い金平糖と組み合わせてお祝い事にも使われるそうです。
ところで、最後に下世話なお話を。
この掌にすっぽり収まるサイズのこの詰め合わせ、これでお値段は1000円です。
季節限定品の中には2000円、いえ、5000円にもなるものもあったりします。
ましてや詰め合わせとなると……
お金平糖さま、とお呼びしても良いかもしれません。
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