物欲ブログです。主に靴や鉄道旅行、サッカー、Mac、iPod…の情報・話題など さよなら、エンケ
晴天の霹靂、とでも言うのでしょうか。
ガツンと脳天に一撃食らわされた気がします。
突然のエンケの訃報、まさにショックでした。
ウィルス性疾患で、長らく離脱を余儀なくされていたエンケが
キャプテンマークを巻いて、ホームのピッチに再び姿を現わしたのがつい2日前の事でした。
これでまた2010年ワールドカップに向けてのドイツの正ゴールキーパー争いは
エンケかアドラーか、はたまたヴィーゼかノイアーか、白熱するぞ、という時でした。
「kicker」や「Bild」のサッカーページのトップ記事はロベルト・エンケの死でした。
ハノーバー警察の広報部長、シュテファン・ヴィットケ氏の会見では
エンケの死因は列車にはねられて、そしてその理由はおそらく飛び込んでの自殺、
という事で更にショッキングな事となっています。
ハノーバーから25キロ離れた地点で(Neustadt am RubenbergeのOrtsteil Eilvese)、
昨夜18時17分(日本時間で本日午前2時17分)
時速160kmでブレーメンの方からやって来たローカル列車の4427列車にはねられました。
事故現場から100メートル程離れた所に、エンケの車が
ドアをロックした状態で停められていました。
この場所はエンケの自宅から2.5km離れた場所です。
エンケの所属するチーム、ハノーバー96の関係者も、
ドイツ代表監督レーヴも衝撃を隠しきれない様子でコメントをしています。
たまたま今節はヨーロッパリーグ出場組の試合が日曜日に行われて、
その3試合の中でハノーバー対ハンブルクが別枠の午後のゲームに組まれていた為に
試合開始の10分以上程前から終了後、ハノーバーの選手達がスタンドのサポーターに
挨拶して歩く姿までじっくり、この対戦を見ていました。
「エンケ、帰って来て良かったなぁ」とエンケが映る度に思っていました。
(やはりカメラも狙ってエンケを多く写していたので)
これがファンの前に現れたエンケの最後の姿となったんですね。
二カ月の離脱の後、ピッチに戻ってプレーする姿を
ホームのファンに見てもらってから死のう、そう思っていたのかもしれません。
3年前(2006年9月17日)に2歳になるお嬢さん、ララちゃんを
先天性の心臓疾患で失ってから、エンケはずっと悩んでいたともいわれています。
「Bild」にはララちゃんを抱き上げてキスをするエンケの写真も載っています。
しかし、残された奥さんと半年前に養女として引き取った赤ちゃん、ライラちゃんの事は
その時エンケの頭にはなかったのでしょうか…
ララちゃんが亡くなった二日後にも試合に出ていたエンケは、
実は前向きだったり気持ちを切り替えたりはできていなかったのかもしれません。
ライラちゃんがかわいらしく育って行く姿を見る度、
ララはこうじゃなかった、とかララもこれ程健康ならば、と思い続けていたのかもしれません。
いずれにせよ、あちらでララちゃんと再会しているといいですね。
ロベルト・エンケ。享年32歳。
安らかに…
ハノーファー96のホームスタジアム、AWDアレーナの誰も居ないゴールマウス… (2009/11/08)
トップページのみで、どのコンテンツも見る事ができないハノーファー96の公式サイト。
ただ、「Wir trauern um Robert Enke (我々はロベルト・エンケを悼みます)」と。
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私もこのニュースを聞いたときはショックで言葉を失いました。同じ子を持つ親として、愛する子を失った辛さは想像できます。本人も鬱病を患っていたようですが、この事が公になる事ですべてを失うことを恐れいたようです。世の中、そんなに冷たいのでしょうか?だとしたら、余りにも悲しすぎますね。エンケのご冥福と家族がこれから先、立ち直る事を心より願ってやみません。
投稿者 イッチー : 2009年11月13日 12:41