物欲ブログです。主に靴や鉄道旅行、サッカー、Mac、iPod…の情報・話題など パナマ帽子、到着!
先週も書きましたが、今年愛用していた帽子を壊してしまったので
急遽、パナマ帽(パナマハット)を本場エクアドルに注文したのですが、
セミ・オーダーだというのに、思ったより速く、今日到着しました〜!
夏の間に届いて良かったです。いや、ホント。
サンバイザーみたいな形がいろいろな意味で中途半端なのですが、
これでも丸二日、何時間も考え抜いた結果です。
テニスかゴルフやる時かぶるのに良さそうな形ですよね。
ブリムが大きすぎるとエレガントすぎて私の普段の格好に合いませんし、
トラディショナルでオーソドックスなものではダンディ過ぎる(笑)。
サッカー・ユニにでも合わせられるもので、しっかり眩しくない形で。
そして法事にも似合いそうな白っぽい帽体に黒のトリミングは
おわかりでしょう、
一番着用頻度の高い、赤いユニにももちろんですが、 →→→ こんなの
黒と白の、鷲のマークの入った(アディダスの)ウェアに合わせてみました。 ↓→→→
これで2010年もOKですよ! …って、南アフリカは冬か!
このマイ・パナマ帽、
コンドルのマークの切手が一杯貼られた、潰れかけの箱で届きました。
価格以上に、こういう感じが国際通販の醍醐味ですよね。
調べてみると、コンドルは国鳥なんだそうです。
そういえば、エクアドルについてなんて全然知りませんでした。
ガラパゴス諸島がエクアドルだっていう事も忘れていました。
こうやって今まで知らなかった国や地域の事を憶えて、交流して行くのが
海外通販や海外オークションの楽しみとなっています。
この帽子が届く迄に、パナマ帽についてのいろいろな事を教わりました。
ビデオで作り方や高級品との見分け方も教えてもらいました。
もちろん私が買ったのは並級品の下、ですが、
それでも、この手間のかかる手作りの品をこの価格で入手出来るのは
申し訳ないけれど、経済格差のおかげなんだなぁ、とつくづく感じました。
本物のパナマ帽、というと
パナマ草(トキヤ草)を使って、エクアドルで作られるもののみを指します。
エクアドルは南米、太平洋側にある、コロンビアやペルー、ブラジルに囲まれた国です。
赤道直下の国ですが、国土は3つの地域に大別され、
海沿いは亜熱帯ではありますが寒流の影響ですごしやすく
中央部はアンデス山脈が横切り、首都のキトは標高2,850mと高地の気候です。
そして残る地域はアンデスの奥、アマゾンの熱帯雨林地域です。
Wikipediaを見ると、
エクアドルの人たちのGNP(国民総生産)は一人当り約25万円(2004年)。
出稼ぎ労働者が多いので、国外総生産を足すと金額がグンと上がるのでしょうが、
それでもこの数字はアマゾン地域で産出される石油の輸出やら、
大土地所有者の大規模プランテーション栽培なんかを入れての金額だから
実際の国民レベルでいうと、もっともっと低い感覚だと思います。
同年の日本の一人当りのGNPが約385万円なのと比べると
なんとなくですが、エクアドルの人たちの生活水準が判るかと思います。
15分の1ですか…
パナマ草の葉を細かく手で裂いて、茹でて、
まだ青いその葉を今度は燻蒸して脱色し
それを型に合わせて手で編んで行きます。
ペルシャじゅうたんなどと同じで、目の細かい高級品は若者にしか編めません。
編み上がった帽子は、今度は槌のような物で
何度もていねいに叩いてぺったんこにし、ダメージを与えます。
これで繊維をつぶして編み目を整え、フィットさせるんですね。
それが終わったら再度型にかぶせてアイロンをかけて形を整えます。
ブリムの端の処理をして、やっと完成です。
最上級の物は海沿いの小さな町、モンテクリスティで作られる物で、
細かな編み目のあじろ編みのものでは、編み上げるのに2月以上かかります。
縁の処理は、安い物のように裁ち落としたへりを縫うのではなく、
端を再度編み目の中に編み込んで処理します。
このような手間ひまかけて手作りされた物が、安ければ5,000円程度で手に入るのです。
エクアドルの皆さんには申し訳ないですが、ありがたいことです。
「手作りの暖かみのある帽子」というのは何も
ヘレン・カミンスキーに限ったことではないんですね。
これが最上質、スーパーファインのモンテクリスティ産です。
廉価版のパナマ帽ならこんな感じ↓でしょうか。
エクアドリアンパナマハット【fa090616】【0619PUP10JU】
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探せば女性ものなどもあります。
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