物欲ブログです。主に靴や鉄道旅行、サッカー、Mac、iPod…の情報・話題など ローデンのマント
圧縮ウールの話が出たついでに、本家本元、ローデンの話題も書きたいと思います。
チロリアン・スタイルに代表されるアルプス圏のファッションですが
圧縮ウールのジャケットは大体がカジュアルなスポーツ着とされるもので
正式な場に来て行くのは同じウール素材でも「ローデン」という生地でできた衣服です。
やはりウールを熱湯処理したものですが、圧縮ウールがニットなのに対し
ローデンは織物を圧縮したもののようです(本職ではないので違っていたらスミマセン)。
そして本来のローデン地の特徴はこの後、表面の起毛処理にあるとも言えます。
昔ながらのローデンはアザミの蕾で丁寧に手作業でけば立たせて作っているとか。
そしてそのローデンのトップブランドがサルコ(SALKO of Salzburg)というブランドです。
チロリアンジャケットにも使われていますが、
一般的にはむしろコートに使われているという方が有名かも知れません。
冬のドイツ・オーストリアに行くと、
かなりの割合でこのローデンのコートを着ている人たちを目にするかと思います。
その他、フランスやイギリスでも着られる事があり、
バーバリーなどもこの素材のコートを作っているそうです。
色はローデン・グリーンと言われるカーキに近いモスグリーンをメインに
その他グレー、紺、赤のバリエーションがほとんどです。
トラディショナルなローデンコートはその袖と、身頃に入ったプリーツが特徴のデザインをしています。
コートについてはまた機会を改めてエントリを書かせて頂くつもりです。
なにしろウチにはサルコのコートなんて高価なものはないもので…
以前に別の話題でちょっと触れた事があるのですが
新宿の某百貨店のインポートものフロアのセール品の中にこのサルコのマントが入っていました。
店員さんは「これは良いものなんですよ。このお値段はお得ですよ」と
おっしゃっていましたが、はい、判りますよ!
3万円ほどでしたが悩んで悩んで、結局連れ帰りました。
おそらくきっと当時の現地価格より安かったと思います。
雑誌等で見るとロングコートだと10万円を越えていたと記憶しています。
カシミアが入っている訳でもなく、いわゆる有名ブランド品でもなく(有名ブランドなんですがね)
デザイナーものでもない、タダのウールのコートの値段としては結構高いんではないでしょうか。
ちょっと調べてみたら、これと良く似たマントが290ユーロ(4万円少々)ですね。
やっぱりユーロになった今はかえって現地の方が高いのかも知れません!
タグが偉そうです。
つくりもとても丁寧なのが見て頂けるかと思います。
マントなので裏地はないのですが、力のかかる襟元は二重になっていて、
しっかりとパイピングされています。
また、コート掛けは金具付きの革製です。
動物の角で作られたボタンは、STAPFの圧縮ウールジャケットと同じく糸で留めてはいません。
ローデン地のグリーンのテープで身頃にしっかりと縫い付けられています。
生地の品質を保証するこのマーク。やっぱり偉そう。
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【関連エントリ】
ボイルドウール(圧縮ウール)
ローデンコート
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