物欲ブログです。主に靴や鉄道旅行、サッカー、Mac、iPod…の情報・話題など ローデンコート
以前、圧縮ウール(ボイルド・ウール、縮絨)のジャケットと共に
ローデンという記事で出来たマントについてのエントリを書いた事があります。
このアルプス地方の伝統的な防寒着の素材は、その地域だけでなくヨーロッパ全土で
冬のトラディショナルなスタイルの定番となっています。
今回はそのローデン製品の代表格、ローデンコートについてです。
今時のファッションとは正反対の、
ちょっと…いえ、かなり野暮ったいルックスのコートですが、
冬のヨーロッパ旅行には欠かせないコートです。
上にも書きましたが、ヨーロッパではトラディショナルでノーブルなスタイルとされ、
英国貴族やフランスの名門セレブ等もこれをよく着ているようです。
バーバリーでも定番として、ローデンを使ったコートが販売されています。
日本に比べて気温の低い、冬のヨーロッパでも暖かいだけでなく、
これさえ着ていれば、割とホテルやレストランを選ばないので楽なのです(笑)。
以前、ダウンコートを着ていた友人は、あちらこちらで差別的発言をされましたし、
とあるホテルに予約していた時は、カードのおかげで良い部屋が予約できていたのに
チェックイン後にもかかわらず、狭い部屋へと移らされたりしました。
高級ランクではあるものの、所詮は某大手チェーンのホテルのくせに、です。
ダウンはいくらお洒落なデザインでも、結局は「遊び着」なんですね。
日本人はドレスコードやTPOに疎いので、こういう時気づかされれます。
客に対してどういう事だ!と怒っても仕方ありません。
ホテルとしては、他の客に対して目立って欲しくない客に分類されたのです。
こんななりの客がうろうろしていたらホテルの評価を下げてしまう、
と、そう判断されたのです。
エコノミーホテルに泊まっているなら、さして気にする事はないのですが、
ある程度以上のホテルに泊まりたい時や、安全面でそうせざるを得ない時もあります。
そうなると、このシュナイダー(ス)のローデンを着ておけば、
さし当たっては気後れする事もなく、ホテル側に迷惑がられる事もありません。
ミュンヘンのケンピンスキーやウィーンのインペリアル、
バーデンバーデンのブレンナーズ・パークあたりになると
さすがに「コイツはウチの客の格じゃないな」と思っても慇懃に対応しますが
それらより格落ちする、某フランクフルトのシュ●イゲン●ルガーや
バーデンバーデンのオ●ロペーイッ●ャーホフあたりになると、
完全に客を値踏みして対応しやがります(笑)。
(あっ、どっちも同チェーンだ!) 有名ホテルでは毎度戦いです(笑)。
とにかく、高級ホテルでもOK、エコノミーホテルやペンションでもOKと
何枚も着替えを持って行けない旅行者にとって「使える」コートなのです。
で、いきなり写真がくたくた状態のもので申し訳ありません。
ちゃんと撮り直したら差し換えたいと思います〜
この写真のコートはオーストリアのザルツブルクのシュナイダーという
メーカーのもので、サルコと並んでローデンのトップメーカーです。
通常、ローデン生地は織り上げた後、熱湯で圧縮して(縮絨加工)織り目を詰まらせた、
厚手のごわっとしたちょっと重たいものなのですが、
このシュナイダー(ス)では様々な軽量化コートが作られています。
私のこのコートも100パーセント羊毛ではなく、
カシミアが入っていて、柔らかな手触りの素材で、
裏地には軽くですが、キルティングが施されていて、薄い仕上がりになっています。
柔らかで軽い分、ローデンのメリットの一つ、丈夫であるという面には
ちょっともの足りませんが、その分気軽に手にとれるローデンになっています。
色は通称「ローデングリーン」と呼ばれる、ローデンらしいモスグリーンにしました。
ローデン生地にはこの他、グレーやネイビー、赤などがあります。
これは昔、「ローデンコートを買おう」と思ってミュンヘンで買ったものです。
で、何故かシュナイダーはオーストリアのメーカーなのに、
大都市ミュンヘンの方がいろいろと品物が揃っているので、ドイツで購入したのですが
当時、免税扱いになる高額な品は国境を出るまで開封出来ず、
ドイツ旅行中は寒くてもガマン、
オーストリア領に入ってやっと着る事が出来た、そんな思い出のコートです。
(現在はEC圏を出るまで開封できませんので、もっと悲惨ですね)
ドイツモノは大概が、あのドイツ人の体格と我々日本人の体格の違いで
いつもは子供サイズしか買う事が出来ないのですが、
なんとこのコートは「小柄な人向けショートサイズ」という、夢のような規格のものでした!
さすがに有名ショップ、ローデン・フライ!!
(間違えてウィーンのローデン・プランクルと書いてしまっていました。訂正です。)
ここではフツーに革の短パンにハイソックス姿のおっちゃんとかが
民族衣装を買いに来ていて、ちょっと驚かされる事もあります。
ローデンやチロリアンジャケットの類いを買うなら、
ウィーンに行くより、ザルツブルクより、まずミュンヘンです。
日本でローデンコートを買おうとするなら、
きちんとした「テーラー」や「洋装店」に行かれる方が見つかります。
こちらのブログのショップでも毎年扱われているようです。
・ローデンコート(レディース)の取り扱いショップを見てみる 》
・ローデンコート(メンズ)の取り扱いショップを見てみる 》
・チロリアンジャケット を楽天で見てみる 》
…このブログでミュンヘンとか、シュナイダーとか書くと
ドイツサッカーファンの方々が来ちゃうだろうと思いますが…すみません。
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ダウンジャケットを着ていたから差別されたんじゃないですよ。
単に、黄色人種だから差別されたんです。
ファッションとか関係無いですよ。
いくら着飾っても肌の色は変えられません。
投稿者 通行人 : 2015年11月13日 19:14