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一澤帆布、分裂原因の遺言無効 大阪高裁、三男側の請求認める | エキサイトニュース
京都の人気かばん店「一澤帆布工業」が兄弟間で分裂する原因となった相続をめぐる訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は27日、三男の妻の請求を認め、兄弟の父の遺言書は偽物で無効と認めた。三男の社長解任の株主総会決議も取り消した。父親には2つの遺言書があり「従前の遺言書を取り消し保有する自社株は長男と四男に相続させる」とする、長男が保管していた第2遺言書が本物かどうかが争われた。
http://www.excite.co.jp/News/society/20081127195942/Kyodo_OT_CO2008112701000842.html
以前、「生茶×一澤コラボ」というエントリを書いた事がありますが、
このキリンのノベルティに使われたのが、その「一澤帆布工業」でした。
一澤帆布というのは、昔からメンズ雑誌の記事で知っていましたし、
京都のガイドブックにも載っていましたので、どんな商品を作っているのかも知っていました。
しかし、様々な老舗、逸品を紹介した「和の学校」というテレビ番組の中で
このメーカーの製品づくりの神髄を改めて見た思いがし、急に欲しくなったのですが、
時、すでに遅し。
昔の社長さんはすでにお亡くなりになっていて、
しかも兄弟ゲンカの末、跡継ぎ社長が会社を追い出されると言う事となっていました。
テラプラナの靴づくりのコンセプトと同じく、
ヨーロッパの職人達の仕事と同じく、
昔の日本の名品と呼ばれるモノたちの多くは、
壊れたりヘタったりしても、
その部分を修理して大事に使い続けて行くものでした。
かつての一澤帆布の製品もまさにそうでした。
手が外れてしまった、縫い目が解けて来た…
そういったものも修理してくれたというのです。
30年前に誕生したモデルが少しずつ改良を加えられながら作り続けられ、
30年前に買った商品でも修理をしてもらえる、そんなメーカーでした。
今はルイ・ヴィトンなどでもやってくれるように、
昔からカルティエがやってくれていたように。
今の一澤帆布は名前だけ、見た目だけが同じ、別のメーカーですし
そうなると手はただ一つ、
そう、前一澤帆布社長であった信三郎氏の会社の製品を買うしかないんですね。
で、一澤信三郎帆布で最初に買ったのが写真の草木柄のトートでした。
従来の製品を踏襲したモデルより、「しんざぶ」らしいものを選びました。
ジャパニーズモダンなデザインで、この色違いの大きなものをウチの母も使っています。
とてもしっかりした生地とステッチで、なかなかヘタりそうにもありません。
表面がパラフィン加工してあるので、ちょっとぐらいの雨でも平気です。
正真正銘、材料から縫製まで、今どき希少な純国産。
ただし、全てがお店の職人さんによる手作業で作られている為、
生産数が極めて少なく、また、毎日お店ではお客が並んでいたりで
いまだに購入制限があるようです。
もちろんお店で売る分ですら足りないぐらいですから、
通販は一切やっていませんし、どこの小売店にも卸していません。
店鋪での直売のみです。
そんな入手が困難なしんざぶのバッグはお店に足を運ぶか、
さもなければオークションでなければゲット出来ない状況です。
幸い、一澤信三郎帆布の近くには見るところも多く、
観光も出来てしまいますので、遠出ついでにたまーに寄らせてもらってます。
結構ハマってるんですよ。
信三郎帆布の商品をチェックする 》
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こんばんは。私も、しんざぶ及び旧一澤の鞄が好きで愛用している者です。
草花文様の手提げ、すごく味わいがありますね。しんざぶのHPのスタッフメッセージで書いてありましたが、柄帆布の染めなどの工程は、ずいぶんと手間がかかっているそうです。本当に、いい仕事をしてますよね。
これからも、新柄の発表や新作の鞄が楽しみです。
投稿者 ks : 2008年11月29日 00:33
ksさん、こんばんは! はじめまして。
少数派かもしれませんが、ちょっとハードなイメージの旧一澤よりは、
しんざぶのやわらかだったり、かわいかったりの印象の方が持ちやすくて好きです。
今回の事で、一澤に戻ったとしても、しんざぶの製品も作り続けて頂きたいですね〜
この黒地の方は、白地より更にひと手間多いんですね。
友禅の手法を使って、たんねんに作られている、
その気づかない所に手間を惜しまない姿勢こそが、ホントに職人技だなぁ、とつくづく感じます。
コメントありがとうございました!
投稿者 kota : 2008年12月1日 22:30