MM-blog　靴、物欲ときどき、サッカー

古くからのファンの方々には申し訳ないのですが、
私は「ハリー・ポッター」のスネイプ先生以降、興味を持った程度で、
あくまでもスネイプ先生としてのリックマン氏にのみ興味があるわけでして、
むしろセブルスなら原作版も大好きです！　…と、いいつつ「ラスプーチン」です。
すみません、主張が一貫してなくて。


さて、このラスプーチン、まずは汚い。
小汚っぷりはハリポタで例えれば「アズカバンに入れられたセブルス」という感じ。
しかしバカで野心家の悪役路線かと思ったら、
この作品でのラスプーチンは従来の"怪僧"ラスプーチンのイメージとは違い、
とても下品で卑猥で無垢で透明で悲しい役でした。
お話もロマノフ王朝モノだけにひたすら悲しい事が次々に描かれて行きます…

そして、(ここから視点にフィルターかかってます)リックマン氏、若い！
ハリー・ポッターでは役の実際の年齢よりもずいぶん老けて見えますが、
この作品ではハリポタ第一作の６年前とは思えない若さです。
ほんとに30代にしか見えません…ええっ、50才ですか!?
そして、そして、歌い踊る！　
エミー賞主演男優受賞の鬼気迫る演技も本当に凄くて、
純粋な面、思わず目を背けたくなる粗野な面、死の壮絶さなど、
様々なラスプーチンを圧倒的な迫力をもって演じています。

「ロビン・フッド」でも「ドグマ」でも「シャンプー台」でも「ハリポタ」でも
演技の中にどこかアブナイ（怪しい？イカレた？）、笑える要素があるのがリックマンですが、
このラスプーチンではやたらとしつこいベッドシーンと局部露出が多目です。
シェイクスピアだってこなすイギリスのベテラン名優だと言うのに
いつも体当たり的な役ばかりでびっくりします。
そんなところがとても魅力なんですけれど。